元13単位VSネット・ゲーム依存症

ネット・ゲーム依存症により、大学を5年で13単位しか取らず中退した筆者が、自身の依存症との血湧き肉躍る熱き闘いを繰り広げるブログです。

どうやったら治るの?【ネット・ゲーム依存症】

結論

完治はしないんじゃね?多分。

これ面白半分に書いてるんじゃなくて、真面目に「依存症」に本当になった人は、そう思ってる部分あるんじゃないかなと思います。

 

ちょっと詳しく解説すると、

人間の脳は、本能的に快感を求めます。

これはお猿さんの時代から私たちに備わっている機能です。

そうじゃなくて不快なことを求めたりしてたら、どっかで毒食いまくったりしてとっくに絶滅してます。

 

そして、ここで出てくるのが依存症のメカニズム

依存ってのは、脳が快感を得られる物や行為に対して起きます。

物なら、薬物・アルコール・タバコ・なんなら人によっちゃ好きな食べ物や水でも

行為なら、ギャンブル・ネット・ゲーム・セックス・痴漢・万引き、運動依存ってのもあります。

 

これらの物や行為は、脳にとっての快感物質:ドーパミンを分泌させます。

でもって、脳はそのドーパミンを求めるようにできてるので、依存を完全に治すってのは本能の否定になっちゃうところがあるわけです。

 

もうちょい依存症という病気について詳しく知りたい方はこちら

www.ask.or.jp

 

でもって私が読んで、行動系の依存症について世界一分かりやすく書いてる本がこちら

www.amazon.co.jp

カスタマーレビューで「原注・参考文献」のことについて、えんらい叩いている方いらっしゃいますが、本に書いてある内容自体はちゃんとしてます。

私は、原注・参考文献いっさい見ないで普通に理解できました。

 

あとこちらの漫画も凄く分かりやすいです。

PCじゃ見れないので、スマホで見てね。

www.jiji.com

出典:Ⓒ三森みさ『だらしない夫じゃなくて依存症でした』

 

 

さて、完治しないとなるとどうするか?

ここからがこの記事の大事なところです。

 

依存症は回復します

そうです。完治はしなくとも回復が可能です。

「じゃあ、どうやったら回復するの?」ってことで、今回はネット・ゲーム依存症歴:約10年の私が考える、回復で最重要なことだけに絞って書こうと思います。

 

「継続」

とにかく続けないことには、回復などしません。

通院だろうが、自助会に通うとか、依存している物への接触回数や、行動を減らすとか、なんでもいいです。とにかく続けないと依存症は超簡単に再発します。

 

依存症のことでお世話になった方が、

「依存症回復は貯金ができない」

とおっしゃっていまして、本当にその通りなんです。

 

「入院治療を受けた」「~の施設に行っていた」

それは大事なことです。でもそれより、入院先や施設で受けたような治療や生活、

自分にとってこれは回復に良かったと思えること、それを続けることの方が何兆倍も大事です。

 

入院や施設への入所は、効果があります。

しかし、それも一時的なものです。僕は依存症で入院経験があるのでそれを知っています。

 

入院したから、施設に入所したからといって、その効果が今後の人生でも続いて、回復も順調に進む、そういう訳じゃないんです。

退院後や、施設で回復して元気なうちに、通院や自助会に通ったり、自分の生活が壊れないように自身の依存とちゃんと向き合うこと

そこで初めて、依存症の回復は進んでいきます。

 

じゃあ、「どんだけ続けりゃいいの」って?

一生です。

「はあ?ふざけんな!」って?私は大真面目だよ。

 

繰り返し言いますが、依存症は回復します

1カ月でも続ければ、依存症はかなり回復します。

 

いわゆる普通の生活に戻るには、かなり個人差や依存対象によりけりですが、

私は、かつて薬物依存症やアルコール依存症だった方にもお会いしたことがありますが、この方が依存症だったなんて、薬物やお酒に溺れていたなんて信じられない、と思うレベルで回復されています。

 

しかし、そんな方でさえ、「普通の生活に戻るまで3~5年くらいはかかった。」と言うほどです。

「今日一日」を乗り切る、そんな覚悟で現在もずっと回復を続けておられます。

 

 

じゃあどうやって「継続」するか?

「意志の強さ・弱さ」で考えないこと

依存症について、9割以上の方が勘違いしていることとして、

「意志が弱い」だけでは、簡単に依存症にはなりません。

あくまで原因の一つです。もっとでかい原因がもっとあるんです。その辺は紹介してるサイトや本・漫画にちゃんと載ってます。

 

私も今まで

意志が弱いから、ネットが辞められない」「意志が弱いから、ゲームが辞められない」「意志が弱いから、依存症になった」

そう信じ続けて来ました。実際そうでもあります。

 

ただ「意志を強く」して回復をしようとすると、たぶん派手にこけます。

意志なんて、そんな簡単に強くならないからです。笑

「俺はゲームを辞めるぞ!!!」って言って辞められる人の方が少ないと思います。

 

そこで私がやっているのは、「置き換え」です。

文字に書くのはアホみたいに面倒くさいので、この動画を見てください。

youtu.be

 

この動画を見た人は、「ゲームに代わるものなんてねーよ!」

ってなると思います。実際そうです。

そんな簡単な話ではありません。でもやるんです。

 

私がここで強調しておきたいのは、

ネット・ゲームをするなってことじゃないってことです。

普通に何時間でもやったらいいと思います。なんなら数日間ぶっ続けでも。

 

でも、ネットでみてる動画シリーズが完結したとき、ゲームでイベントアイテムをコンプしたとき、ランク戦で自分の目指すラインを達成したときとかに、「ちょっと休むか(または緩めにゲームするか)」ってなるときありません?

 

私はそれを大事にして欲しい。

0か100で考えるんじゃなくて、「まあいっか~」「なんとなく」で、

ちょっとネットやゲームをしてない時間、それを大事にして欲しい。

 

その時間は、どんな形であれ、紛れもなくあなたが依存していない時間だから。

無意識にネットやゲームを、ベットでゴロゴロするとか、(ゲーム以外で)スマホいじるとか、他の行動に置き換えられているんです。

 

親は「ゲーム辞めろ」しか言わないかもだけど

「うっせえ!死ね!」程度に思っときゃいいよ、私もその時期あったし。

 

意志がどうこうなんて、そんなこと考えなくていい。

「今日は疲れたし寝るか~」そんな感じで、なんとなくネットやゲームをしていない時間があったらいいねって感じです。まずはそこからです。簡単じゃないけど。

 

そのうち気付くよ。きっと。

なんで自分が依存しているのか、こんなにネット・ゲームに夢中になるのか。

それに気付くまで私は7,8年かかった。

 

そう気づいたときに、病院行ったり、自助会を探せばいいよ。

ただネット・ゲーム依存症の自助会は圧倒的に少ない。

病院もちゃんと治療法分かってんのか、かなり怪しい。

だから今私は、オンラインの自助グループを作ろうとしてる。そのうちここにURLでも乗っけるかも。(笑)

 

いつか会えたらいいね。お互い依存症と向き合う仲間として。

では、今回はここまで!